「ああ、家族って本当に疲れる。笑」
「こんなふうに、人は家族になっていくのか。」
奥山由之さんと、平野紗季子さんご夫婦による印象的な帯文に惹かれて手に取り、気がつけばレジの前に立っていました。
ひとつの家族を一年以上にわたって取材し、一冊まるごとひと家族をとりあげる、というコンセプトの雑誌『家族と一年誌 家族』。この雑誌の編集長である中村暁野さんの、ご自身の家族についての5年間の日記をまとめたものが本書です。
「当時わたしたち家族は、どうにもうまくいっていなかった」と言う中村さんの、5年間の物語。第二子の出産、長女の成長、そして日々の生活の中にあるささやかなできごと。
人と人が共に生きること。そして家族という関係性に興味がある方に、おすすめしたい一冊です。
──「わからない」相手と日々向き合うって大変です。イライラする日あり、投げ出したくなる日あり、怒り渦巻く日あり。そこで、わたしは「家族カレンダー」を書くことを思いつきました。わからないもの同士が向き合い続けようとガンバッテイル、そんなわたしたち家族がこの先どこに向かうのか、どうなるのか。ちょっと実験のような気持ちで日々を書き残してみよう、と思ったのです。(本文より)
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著者:中村暁野
出版社: アノニマ・スタジオ
サイズ:B6変形判 並製本
ページ数:332ページ
発行年月:2021/11/16