

日本文教出版の創立15周年記念事業の一環として、1964年より創刊されている「岡山文庫」。2021年までになんと324巻(!)が発行されており、岡山県の文化や自然、人物など、あらゆる分野が取り上げられています。
岡山文庫は、コンパクトながらもボリュームたっぷりで、学びが深い。文章にも味があります。岡山の方も、そうじゃない方もきっと楽しんでいただけるシリーズです。
『岡山ふだんの食事』は、岡山の地形や気候などによって生まれた食文化についてまとまった1冊。今でこそ、コンビニやスーパー、冷凍食品技術や輸送業の発達で、土地による食文化の違いは薄まりつつありますが、昔は「土地のもの」でなんとかしなければいけなかったので、土地と食はもっともっと密接でした。
自分が住んでいる土地が、どういう土地なのか。食から教えてもらえる興味深い一冊です。