岡山と沖縄で２拠点生活をする写真家・フォトグラファーの萬壽洸樹（まんじゅ・こうき）さんによる、初の写真集。 萬壽さんは、2021年12月に、瀬戸内海が一望できるギャラリー「belk 離れ」にて、写真展「波紋」を開催しています。それは、ピアニストの橋本秀幸さんの演奏とともに、自然と写真を感じるうつくしい時間でした。 人が集い、夕暮れ時の演奏に耳を傾け、新たな”出逢い”が生まれたあの日から一年。この写真集には、それからの岡山の生活で萬壽さんが感じた気持ち、揺れた心、出会った景色など、彼の周りに生まれた波紋の広がりが、ぎゅっと込められています。 瀬戸内海の景色に惹かれ、岡山の地で暮らすことに決めた彼が感じたもののすべてがこの1冊に。 萬壽さんが二拠点生活をするきっかけとなったbelk店主・北村健太郎さんとの対談や、写真展で披露した橋本秀幸さんの即興曲『hamon』も限定収録されています。 北村さんとの対談の最後に萬壽さんが言っていた「僕はそのままでいいんだなと思えました」という言葉に、北村さんや萬壽さんのお人柄、そして瀬戸内海に惹かれる人たちの空気が含まれている気がしました。 編集者の角南さんも、岡山県児島出身。彼女だからこそ編み出せた企画だと思います。 素敵な一冊です。ぜひ。 ========= 著者：萬壽洸樹 発行：出版社 入日 印刷：藤原印刷株式会社 サイズ：H210mm × W148mm × D10mm ページ数：112ページ　 発行年月：2023/2/11