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銭湯から広げるまちづくり: 小杉湯に学ぶ、場と人のつなぎ方

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東京は高円寺にある、昭和八年創業の老舗銭湯「小杉湯」。 熱々の高温のお風呂とつめた〜い水風呂に交互に入ってととのう「交互浴」が有名で、地元の人からも観光客からも、たくさんの人に愛される銭湯です。 私も高円寺に行く用事があると、よく小杉湯に入って帰ります。そしてそのたびに、活気の良さに驚くのです。とにかく綺麗だし、かわいいデザインの銭湯アイテムはたくさんあるし、展示や日替わり風呂など企画も充実。いつ行っても、新しい発見がある場所です。 そんな小杉湯の隣には、「小杉湯となり」というシェアスペースが存在します。Wi-Fi・電源完備、銭湯まで徒歩3秒。コワーキングや勉強の場所として利用できるこの場所は、もちろん小杉湯が運営している……と思いきや、そうではない。「小杉湯となり」は、小杉湯の「常連さん」たちで会社を立ち上げ、運営されているのです(びっくり!)。 そんなことが実現できるほど常連さんと関係性を築けている小杉湯さんもすごいし、「運営をやる」と手を上げる主体性もそれを言えるフラットな環境もすごいし、実際に私もとなりを案内いただいたことがありますが、そこに集まる人々のあたたかさもすごいし、そうしたくなるまちの魅力もすごい。すごいことだらけです。 この本は、「小杉湯となり」を立ち上げた加藤優一さんによる、本施設を立ち上げ、運営する中での試行錯誤をあらためて振り返った、まちづくりや場所づくりの本。 『人が集まる場のつくり方、主体性を育むチームのつくり方、長く続けるための運営方法、地域資源を活かしたエリア再生手法など、銭湯から学ぶことは多い。』──P5.「はじめに」より まちづくりや場所づくりに興味がある方にとって、とても読み応えのある一冊です。ぜひ! (今日、ふらっと著者の加藤さんがaruを訪れてくれたので、うれしくなってオンラインストアにアップします。) ========= 発行:学芸出版社 サイズ:四六判 ページ数:224ページ(カラー64ページ) 発行年月:2023/7/26

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