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日常をうたう

1,650円

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「戦争中はね、電球に黒いキレ(布)をかぶせとった。真下だけしか光がない。光が漏れたら空襲でやられる。そんなんやったやろ。そやからね、戦争が終わった、布をとってもいいって電気つけたときにね、一番うれしかった。明るいなあ思った。だから一番うれしかったんはね、明るかったこと。」 これは、戦争を経験された、椋本さんのおばあさまの8月15日の記憶の音声だ。「戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが私たちを存在させてくれている」──。おばあさまに話を聞き、そう感じた椋本さんが、いまを生きる27名の同世代に、終戦の日・8月15日のなにげない日常の日記を書いてもらって作られたのがこの一冊『日常をうたう』である。 日常がなかった日々を想像する。そしていま、日常がある幸せを噛み締める。 椋本さんの作品は、いつも柔らかくも強い「連帯」をもとに作られているのだとひしひしと感じる。『26歳計画』では年齢という連帯を、そして『それでも変わらないもの』ではコロナ禍での連帯を、そして、今作では「平和(日常)への眼差し」という連帯を。読むと強いつながりを感じる。ひとりじゃないと感じさせてくれる。本なのだけれど、「本」という枠組みを超え、ある種のプロジェクトにまで昇華されているからこそ、今を生きる多くの人々に受け入れられ、救いになっているのではないかな、と思う。 くしくも2023年8月15日の日本は、台風一過のよく晴れたうつくしい日で、日記の中には台風の描写が多く綴られていた。そのことも、この本を強くしている一部だと思う。 実は私も、日記を寄稿させていただいています。 たくさんの方に手に取り、そして連帯していただきたい一冊です。 オンラインストアでもお求めいただけます◎ 〈ルール〉 1.戦争をめぐる祖母との会話を聴いてください。 2.その上で「8月15日」の日記を書いてください。 3.日記を朗読してください。 作:椋本湧也 装丁:古本実加 装画:三瓶玲奈 楽曲提供:秋吉敏子 〈書誌情報〉 サイズ:127✕177mm ページ数:168 発行:2024年2月 音声版: https://podcasters.spotify.com/pod/show/utau0815

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